恋人との別れ
息子の昨日の日記は、ナメクジの話だった。
「今日は、なめくじをろっぴきみつけました。そのうちいっぴきは、しぼうしました。」
ほんとうは、「いっぴきしぼう、ごひきは、ゆくえふめい」と書きたかったが面倒なのでやめたんだそうだ。
いつものように夜10時ごろ(遅い)、寝る前の本も読んで、寝る前のトイレから帰ってきたときに、私が声をかけた。
「七夕の短冊、書かなくちゃね。『○○くん(息子)と結婚したい』って書いてもいい?」
すると、息子が突然泣き出した。
「Nちゃん、もういなくなったの。」
Nちゃんとは、息子が年少さんのときから結婚の約束をしているお友達だ。クラスが一緒になったことなんて一度もないのに、よくがんばって続いているものだ。
息子の言葉を聞いた時、一瞬意味がわからなかった。が、すぐに納得した。月曜日に配られた7月号の園通信に載っていた、「さよならのお友達」はNちゃんだったんだ。漢字が読めなくて、あれがNちゃんだとは思わなかった。
「いつからいなかったの?」
「6月いっぱいでいなくなったんだけど、月曜日は来なかった。」
「ちゃんと、さようならしたの?」
「ううん、僕が知ったときには、もう遅かったんだよ。」
息子はさらに号泣した。
ここまで泣かれると、もう慰めの言葉なんてかけられない。私も一緒になって泣いてあげた。
「Nちゃんに会いたーい」息子はずっと泣いている。
そのうち、年末に息子がスキー合宿に行っている間に転園してしまった当時の親友のKくんのことまで思い出したようで、
「Kくんも、いなくなっちゃったよね。給食のときのKくんと一緒の写真、ウチにあるよね。」
などと言いながら、さらに泣く。
それから、「Nちゃんは、賢いし、受験するかもしれないよね。Tくん(今現在の息子の親友)も塾に行っているから、きっと受験するよね。僕も、やっぱり塾に行く。塾に行って、僕も受験するんだ。」などと言い出した。
でもその後で、「受験ってなぁに?」なぁんて聞くものだから、こっちとしては、ギャフンなわけだけど。
息子はそれからも泣き続け、落ち着いてやっと寝たのはもう日付が変わってからのことだった。久しぶりに同じ布団で添い寝をしてしまった。
夜中の3時に、息子に蹴飛ばされて起きてみたら、大量の鼻血。
このとき、私は、今日の登園をあきらめた。こりゃぁ寝不足etcで保育園どころじゃないわ、、、と。来年から小学生だし、本当は厳しくいつもどおりに起こすべきなのかなと思わないでもなかったけど。
ところが、朝7時に息子は自分で勝手に起きた。そして、自分でトイレに行き、自分でお着替えをした。「こんなことって初めてじゃないの?」と思えるくらい、自立している。朝から元気で晴れ晴れとした顔の息子。もちろん、息子も私も、昨夜のことには一切触れない。
そして、朝保育も終わった通常保育の時間に息子を保育園に送った。
車の中で、「今日保育園行くの?」なんて寝ぼけたことを言う息子。本当に眠いのは私のほうなのに。
今まで息子のことを、思っていることを何でも言う「こども」だと思っていた。喜怒哀楽を表し、病院の待合室で「トムとジェリー」を見ては、大声でゲラゲラ笑い、「安寿と厨子王」を読んで涙を流す、そんな子だ。なのに、彼は、好きな女の子が転園してしまい、1日以上、泣くのを我慢していたようだ。
もう、単純な「こども」でもなくなっちゃったんだな。
私の知らない息子の一面が見えたようで、喜ぶべきなんだろうが、ちょっと淋しい。
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コメント
寂しい気持ちを小さな胸の中に抑えていたなんて...なんとも言えませんね。
ちなみにあぶぶが結婚の約束をした子も他県にいます。
2つ年上の美少女です。
お仕事で一緒になったのがはじまりなのですが、ごくたまに再開できることもあります。
最初から最後まで遠距離恋愛していた私たち夫婦の息子らしいなぁと思って見ています。
離れてしまっても縁があればまたいつか逢えるよ!
がんばれ~
投稿: きほちん | 2008年7月 7日 (月) 08時20分
2つ年上って、小学生じゃないですか。あぶぶくんもすごいけど、彼女はもっとすごいかも。
私は、息子を見るたびに切なくて、早く忘れて欲しいと思っています。
投稿: KAORI | 2008年7月 7日 (月) 16時59分