昨日は息子の誕生日だった。
誕生祝をどうしようか、私は随分前から考えていた。
オモチャがこれ以上増えたら困る。
学用品は、、、、と思ったが、タダでさえ、みんなから入学祝と誕生祝を一緒にされて、学用品ばかりいただくことが、予想できたので、それはそれで、かわいそうだ。
う~~~ん。
それで、2週間前に突然思いついたのが、誕生パーティー。
レストランじゃなくて、このオフィスでのパーティーだ。
幸い、今週は、サンプル全て貸出しの予定がある。
ちょっと片付けて、仕事道具の上に白布でもかけておけば大丈夫だろう。
とはいえ、息子の友達といえば、6歳の男の子。
このオフィスの広さと、私の子供コントロール能力を考えると、3人が限界。
つまり、息子+友達2人だ。
それで、このオフィスと同じ学区域の友達2人を選び、招待した。ただし、名目は、「卒園前に思い出に残ることを、、、」だ。「誕生日」なんて言ったら、余計な気を使わせてしまう。
当日の流れはこうだ。
私が、4時半に息子+友達2人をまとめて保育園からオフィスにクルマで連れ帰る。
5時にドミノピザがポケモンセットを配達してくれる。子供向けピザ2枚と、ランチクロスが3枚とシールがついてくるらしい。
ピザを食べた後、お菓子をつまみ、それからボウズめくり。ぼうずめくりに勝った子がシールをゲットする。
そして、6時半から7時ごろ、いつもなら保育園にお迎えに行く時間に、保育園の代わりに、このオフィスにお迎えに来てもらう、、、、。
ところが、そううまくはいかないものだ。
まず、4時半にお迎えに行ったとき、子供達は園庭で絶好調で遊んでいた。日中17度というぽかぽか陽気だ。それで、保育園でのピックアップが遅れた。
17時になったらピザが来ちゃう。焦って連れて帰りオフィスに17時ジャストに到着。すでに玄関前にドミノピザが待機状態。
ごめんなさい。。。
鍵を開けつつ、ピザを受け取る。
「実は、プレゼントのシールが切れていまして、代わりに適当に持ってきましたが、、、、」
ピザ屋の話をゆっくり聞いている暇などない。
はいはい、なんでもいいです、、、なぁんて言いながら、お金を払った。
私は、そういう具合に、適当に話を聞いていたんだけど、子供達はそうではなかった。
なに?ポケモンのカードだ?
ピザ屋は、シールの変わりに、ポケモンのカードと、カード入れと、カードが入る小さなクリアファイルと、ペットボトルホルダーを持ってきてくれていた。
子供達の間で、ポケモンのカードの取り合いになった。
コラコラコラ、それは、あとで!
ピザを食べた後で、ゲームをするから、それで勝った人が、このカードをもらえるんだよ!
さて、ピザを食べ始めたが、みんな、カードのことが気になってしょうがない。
ピザは、2枚だが、それぞれ4種類のピザが2枚ずつアソートされている。つまり、2枚あわせると、8種類のピザが2枚ずつと言う計算だ。
子供用のピザだから、みんなが好きなものばかりだと思ったら、まぁ大間違い。
友達の1人が、「僕、これしか食べられない。」とマルガリータを指す。
聞くと、マヨネーズとピーマンと、コーンがどうしても嫌いでとても食べられないのだそうだ。
そうなると、食べられるのはマルガリータしかない。
デザートに、先日友人からいただいた六花亭イチゴチョコレート(ホワイトチョコレートの中にフリーズドライのイチゴが丸ごと入っている)と、いちごのババロアを出した。
すると、その子は、イチゴのお菓子がキライで食べられないと言う。なんでも、生のイチゴなら問題ないが、イチゴがお菓子になっているとダメなんだそうだ。
イチゴ味がキライな子供がいるだなんて。。。。(そういう我が息子も、バナナ味のお菓子が嫌いなんだけど。)
困った私は、慌てて裏から、クリームサンドビスケットとか、チョコパイもどきのものを出してきた。
「このお菓子には、どんなクリームが入っているの?」
ああ、市販のお菓子のクリームの内容なんて、考えたことなかったよ。箱をひっくり返して、原材料を読み上げる私。
はぁ、、、(タメイキ)。これは、お母さん、大変だろうなぁ。というか、保育園で、給食の時間、どうしているんだろう。
そんなこんなで、ピザが大量に余ってしまった。
食事の後、ボウズめくりをした。
これは、単純なゲームだが、ルールが単純なだけに、おもしろい。
勝負は運のみだから、ズルのしようもない。
案の定もりあがった。
圧倒的な強さで、友達の1人が、勝った。
私は、ピザ屋の持ってきたオマケを広げ、「どれがいい?」と聞いた。
当然、カードを選ぶと思ったのに、彼は迷った。
「カードをもらって、Tくん(ここにいるもう1人の友達)にあげる。」などと言い出した。
みんなそのカードが欲しいのに、そんなことを言う。
私は、「自分の欲しいものを選んでください。ここで、誰かにあげるというのは、認めません。」と言った。
「それじゃぁ、こっちにする。」
彼は、カード入れを選んだ。
2位と3位が同点で、明解な順位が付かなかったので、もう一度ボウズめくりをして、2位と3位を決めることにした。2人でやってもおもしろくないので、さっき勝ち抜いた子も、とりあえずゲームに加わった。
3人でゲームをしているのに、さっき勝ち抜いた子が、明らかにTくんの応援をする。
息子にボウズがでると、「やったー」と喜び、Tくんに姫が出るとまた喜ぶ。
勝負は、またもや、圧倒的にさっきの子が勝った。息子はTくんに1枚差で負けた。
Tくんは、優しい子だった。
自分も、カードが欲しい。でも、息子もカードがほしいことを知っている。
さっき勝ち抜いた子は、自分にカードを譲りたいために、あえてカードを選ばなかったと言うことも知っている。
彼は、悩んだ。
「僕だって、僕だって、このカードが欲しいんだよぉ。」とうめくような声を出して、カードを受け取った。
息子は、荒れた。
T君に対してではない。真っ先に勝ち抜いた子に対して、憎しみの言葉を発した。
私も、息子の気持ちがよく分かったので、そこではきつく叱らずに、話題を他に振って、なんとなくうやむやにした。
3人とも、同い年の男の子だ。
それでも、三者三様で興味深かった。
T君は、オトナだった。お行儀がよくて何でも食べて、カードの件でも悩むほど優しかった。彼には、3つ年下の妹がいて、とてもかわいがっている。
S君は、かなりの偏食だ(そんなこと昨日まで知らなかった)。ピザでもお菓子でも、自分の手元に一旦取り込んでおいて、最後の最後に手放したりする。オフィスなのに、「テレビがないなんて」などと不満を言う。彼には年の離れたお姉ちゃんがいて、たぶん家では、なんでも自分の言うとおりにことが運ぶんだろうなぁと思う。
うちの子は、一人っ子。彼の最後の爆発について、最初から最後まで観ていた私には、彼の気持ちがよく分かったが、彼は、そういう私に慣れている。つまり、彼は、自分がどうして嫌な気持ちになったのかを、人に伝えることができない。気が弱いのか、語彙が足りないのか、つまり、「僕の思っていることくらい、言わなくてもわかるでしょ」という態度なのだ。これはこれで、甘やかされの、あかんたれだ。
こうやって、部屋で3人遊ばせただけでも、難しいなぁと思った。
卒園直前だけど、保育園の先生って、まじめにやったら大変な職業だなぁと、あらためて思った。
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