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キッズ伝統芸能体験

東京文化発信プロジェクトがやっている、「キッズ伝統芸能体験」というものがある。

2年位前に、江戸東京博物館かどこかに行ったときに、チラシを見てその存在を知った。

息子の伝統芸能との出会いは、2年前のお正月だった。

滅多にテレビを見ない息子と私、なんにもすることのないお正月の朝に、

たまたまNHKでやっていた能・狂言の舞台を見たのが初めてだった。

演目が何だったか覚えていないが、とてもおもしろくて、

その日の昼過ぎに、こんどは歌舞伎を見た。

こちらも、顔見せで、コントのように面白く、息子の頭の中で、

「伝統芸能は、おもしろい」と刷り込まれてしまった。

去年の夏、梅若研能会主催の、親子能楽教室に参加した。

この教室のいいところは、たんに能鑑賞をするのではなく、事前勉強会があること、

それから、親と子が離されて、別々に勉強し、鑑賞するというところだ。

たいくつしても、親に甘えることは許されない。

マナーも身につき、事前学習によって、基礎知識をちょっとばかり知った上で鑑賞できる。

私も、伝統芸能は、それほど詳しいわけではないから、「大人のたしなみ」として、興味があった。

参加した結果、彼は、お能が大好きになった。

その後、絵本などを通じて、お能によく似ているが、笑い話が多い狂言に、興味がシフトしていった。

今年のお正月に、NHKでやっていた「橋弁慶」。子どもがかわいい声で、牛若丸を演じていた。

これを観て、彼にとって伝統芸能がますます身近なものになり、

自分もやってみたいと、言い出すようになった。

小学生になったら、「キッズ伝統芸能体験」に応募しようね、、、といいつつ、

私は、ネットで調べ、東京文化発信プロジェクトのページをブックマークして、

新しい情報が出てこないか、たびたびチェックしていた。

私が、新しい情報が発表されたのを知ったのは、今週になってからだった。

もちろん、息子も私も「待ってました!」とばかりに申し込むつもりでいた。

でも、ここへきて、まさかのぐらんぱの反対。

すでに、バレエとピアノをやっているので、多すぎるのではないかとのこと。

狂言はもっと大きくなってからはじめてもいいんじゃないか、、、とのことだった。

忙しすぎる、、、、。たしかに、息子も私も忙しい。

でも、息子は、「僕は、今やりたいんだから!」と反論。

父は、「将来、狂言師になるわけでもないんだから」と言うが、

それなら、息子は、将来ピアニストになるわけでもバレーリーノになるわけでもないだろう。

そんなことを言ったら、習い事のほぼ全てが否定されることになる。

この論争は、息子にはかわいそうではあるが、私にはちょっと好都合だった。

息子が、宿題を後回しにして、遊んでいると、

「帰ってきてすぐに宿題をやらないような子に、狂言みたいな難しい習い事なんてむりじゃない?」などと、ちょっと声をかけると、テキメンだ。

ガリ勉して、お勉強がよく出来る子なんて、ゴマンといる。

野球やサッカーを一生懸命やって、土日も祝日もずっと走り回っている子もたくさんいる。

でも、息子は、ちょっとちがう。

身体を動かすこともキライじゃないし、サッカー部に入りたいということもあるが、

バレエが好きで、絵を描いたり観たりすることが好きで、音楽が好きで、伝統芸能が好き。

宇宙の成り立ちや、大昔の生物に憧れを抱く、ロマンチストでもある。

これも個性だと、思う。

まだ小さいのだから、この個性をなるべく伸ばしてあげたいと思うのだ。

高学年にもなると、いくらなんでも、ある程度は勉強もしなくちゃならなくなっちゃうだろうから。

でも、、、、ホント、誰に似たんだろう。この趣向。

周囲の反対があっても、とりあえず、私は、申し込もうと思う。

どうせ、抽選だし。

受かっても、外れても、神様の思し召しってことにしようと思う。

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